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東京大学情報基盤センター

メールシステムの運用管理工数の削減を実現
迅速且つ的確なサポートにインテグレーターも顧客も「満足」の声

東京大学情報基盤センターは、高度な情報処理を実現するための基礎的研究を行うとともに、学内外のユーザーに向けた情報基盤を開発・運用している。 同センターでは、学内の情報基盤の運用効率化と利用者の利便性向上を目指し、教育用計算機システムを刷新した。メールシステムについても、ディープソフトのMailSuiteを使って 運用効率化と利便性向上が図られている。2012年9月より新しく運用を開始したメールシステムについて東京大学情報基盤センター情報メディア教育研究部門 客員研究員の丸山一貴氏に話を聞いた。

止められないメールシステム パフォーマンスや障害時の対策を考慮

東京大学情報基盤センター 情報メディア教育研究部門 客員研究員

東京大学情報基盤センター

情報メディア教育研究部門
客員研究員

丸山 一貴 氏

東京大学情報基盤センターでは、学部の新入生全員に対して入学時に発行されるメールアドレスを提供するメールシステムと研究室や学部向けに展開しているホスティングサービス用のメールシステムを運用管理している。

「以前、本学では研究室や学部などが個別にサーバーを構築し、その一環としてメールシステムも運用するのが一般的でした。当時のメールシステムの運用管理は、ある一定の知識や技術を持つ職員や学生が行っていましたが、徐々にメールシステムに対する専門性の高い人材を確保する必要性が高まってきました。その一例として、ウイルスメールによって引き起こされるセキュリティ上の懸念やスパムメールを大量に受信することによる運用上の懸念が挙げられ、個別のメールシステムの運用負荷が増大してきたことから、十年以上前より情報基盤センターではそのような課題を持つ研究室や学部に対してメールホスティングサービスを提供しています」と丸山氏。

昨今メールシステムはコミュニケーションインフラとして認知されており、止めることができないシステムとしても捉えられている。そのため、同センターでは、パフォーマンスが高く、障害時も被害を最小限に抑えることができるメールシステムを常に要求してきた。

2つのメールシステムが稼働していたため運用管理工数が課題だった

前回のリプレースでは、全学生向けと新規のメールホスティングユーザーとなるドメインに提供されるメールシステムについてはMailSuite、継続してメールホスティングシステムを利用するドメインには引き続きアプライアンス型メールサーバーというように、それぞれの役割を分けて運用することになった。しかし、メールシステムの運用管理工数という観点から見ると、製品が異なる2つのシステム管理を余儀なくされ、煩雑な作業も増えていった。

そこで、今回のリプレースでは、長年同一のメールシステムを利用してきたユーザーにはWebメールインターフェイスが変更になったり、アドレス帳の個人データなどは手動による再設定が必要になったりと移行時における負担を課してしまう代わりに、メールシステムの運用管理工数を軽減できるよう、両メールシステムを同一システムとして統合することが、大きな目標として掲げられた。

また、前々システムでも学内メールホスティングシステムとして稼働してきたアプライアンス型メールサーバーだが、いくつかの課題があった。アプライアンス型では、サービスの重要性に合わせて柔軟にメールシステムを構成することが難しく、メールサーバーとしてのメンテナンスや障害が発生した際に、長時間のサービス停止を引き起こすことがあった。また、障害発生後の対応についても、海外の開発元メーカーとのコミュニケーションを直接取ることができず、バグレポートからバグ認定、そして修正パッチのリリースまで待たなければならないことが多かった。

同センターでは、6名の常勤スタッフと3名の教員がメールシステムの運用管理を行っており、両メールシステムのユーザー数は5万ユーザーにものぼっていたため、限られたリソースで運用し、利用者からの要望に日々応えるには非常に重いシステムとなっていた。

柔軟なカスタマイズができユーザーが求めるメールシステムを構築

入札の結果、日本電気株式会社(以下NEC)が落札し、東京大学情報基盤センターの統合メールシステムには、ディープソフトのMailSuiteが導入されることとなった。これまではMailSuiteの他、アプライアンス型サーバーと連携するWebメール用のソフトウェアやVirusメールとスパムメール対策用のソフトウェアなど、複数のメーカーの製品が稼働していたが、すべてそれらの機能もMailSuiteに統合されたため運用工数も大幅に削減される。

「これまでは、スパムメールに対する例外設定をする際も、2つのメールシステムについて設定しなければいけませんでした。複数の製品を運用していると似たような管理画面とは言え製品が異なりますので、習得すべき製品知識と実作業の工数が単純に2倍になっていました。このようにメールシステムを統合することで、運用管理工数は大幅に減ったと感じています。」(丸山氏)。

また、MailSuiteはSMTPやPOP、Webメールモジュールなどはすべて独自開発されており、そのソースコードもディープソフトが国内で所有している。そのため、何か不具合が発生した際でもすぐに同社のエンジニアが対策を行うことが可能である。外資系のベンダーの場合など、障害発生時に本国にエスカレーションを行い、その対策に数週間を要するケースも少なくない。

「新システムでは、障害の連絡をして翌日には直ってるという場合もあります。また、メールシステムの振る舞いやGUI周りの相談についても、すぐに対応してもらえます。アプライアンス型に収容されていたホスティングユーザーにはシステム移行時に負担をかけてしまいましたが、メンテナンス時のサービス停止時間の削減や不具合修正期間の短縮化によって少しでも報いていきたいと思います」と丸山氏。

パッケージ製品でありながら、柔軟なカスタマイズで細かな顧客のニーズを実現することにも定評があることが同製品の特長である。今回のシステムでは、ドメイン管理者や一般ユーザーが自分自身で管理する設定情報をWebインターフェイスからバックアップ及びリストアできる機能も要求仕様として求められていたが、カスタマイズで実現したこともその一例である。顧客が求める独自の仕様にも応えられるメールシステムを構築するには、このような柔軟なカスタマイズの体制がなければ、実現することは難しい。

システムインテグレータにとってもディープソフトのサポートは魅力

「ディープソフトのメールシステムは東京大学情報基盤センター様のように数万ユーザーを超える大規模システムの運用に耐えられる数少ないソリューションの1つです。細かなニーズにもカスタマイズで対応してもらえるので、お客様の様々な要求に答えられる提案ができるのもメリットです。」とNEC 文教・科学ソリューション事業部 主任の上野豊氏は語る。

システム

今回のメールシステムのリプレースでは、運用管理工数の削減が重視されていたが、別のシステムとして稼働していたメーリングリスト機能の統合や、SAMLを利用したシングルサインオン連携、前システムからのデータ移行などを実現するために、インテグレーターであるNEC主導のもと技術的な打ち合わせや事前検証作業を何度も繰り返す必要があった。「また、素早いサポート力がなによりもありがたいですね。構築の時も的確にサポートしていただけましたし、導入前のお打ち合わせや検証作業で持ち帰ったお客様からのお問い合わせに迅速に回答できる安心感をシステムインテグレーターとして感じることが多かったです」(上野氏)。

ディープソフトのメールソリューションは利用者、管理者、システムインテグレーターそれぞれにメリットがある。日々増大するメールに関する課題や要望を細かく拾うことで、同社のソリューションは今後も成長を続けていくことができると言える。

顧客名 東京大学情報基盤センター
導入システム DEEPSoft製:MailSuite 66,000ユーザ
導入効果 ◎分散していたメールシステムを統合することにより運用管理工数を削減
◎冗長構成によりメンテナンス時や障害時のダウンタイムを短縮
◎ドメイン管理者や一般ユーザがWebインターフェイスから
 バックアップ及びリストアできる機能をカスタマイズで実現
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